色の違いをなくす:自動車鈑金塗装における調色技術

車の傷

 

こんにちは、車好きの皆さま!

門真市にあるナカタニ自動車です。

「調色」という専門用語、お聞きになったことはありますか?塗装業界外の方にとっては馴染みの薄い言葉かもしれませんね。要は、「色のマッチング」ということです。自動車の塗装では、この調色が極めて重要な工程を担います。今日は、その調色について皆さんにお話ししましょう。

自動車のボディカラーは無数にあります。同じ「赤」でも、メーカーや車種によって異なるだけでなく、同じ車種であっても使用条件により微妙な色の違いが生じます。例えば、地域差です。海沿いでは塩分の影響を受け、寒冷地と温暖地を比較すると、年月を経るうちに色味が変わります。雨が多い地域や風が強い地域でも、色の変化は見られます。保管状況による違いも顕著です。ガレージ保管の車と、屋外で日光や雨にさらされる車では、色の変化は必然です。さらに、洗車の頻度や方法によっても色に影響があります。
各車に合わせた色調整が必要で、それが調色の難しさであり、魅力でもあるのです。

それでは、調色の具体的な工程をご紹介します。

1. 細やかな色の調合

自動車メーカーが用いる塗料は数百種類。それに対し、補修用塗料はおよそ150色です。この150色を基に、専門家がお客様の車に合わせて緻密に調合します。あるボディカラーには10色以上を混ぜることも。メーカー原色に近づけるだけでも一苦労ですが、使用状況による変色にも対応するのは、さらに高度な技術が求められます。

2. テストピースの塗装

調合した塗料をテストスプレーし、塗装板を作成します。このとき、実際の塗装条件を再現するため細心の注意を払います。わずかな条件の違いが色味に大きな差を生むため、この工程も非常に重要です。

3. 色の比較

作成した塗装板を用いて、実車の色との比較(比色)を行います。この作業は、太陽光や蛍光灯の下で色が異なって見えるため、高度な判断力が求められます。調色は、この比色を繰り返し、細かな調整を加えながら目指す色に近づけていきます。

調色について、少しでもご理解いただけたでしょうか?

車の色はメーカーによって配合データが提供されていますが、それをそのまま適用しても、一台一台の車に完璧に合うわけではありません。調色は、一台一台の車と真摯に向き合い、長年磨き上げた技術を駆使して完成させる芸術作業です。
門真の『ナカタニ自動車株式会社』では、調色の重要性を十分に理解した上で、丁寧に作業を進めています。塗装をお考えの方は、ぜひ私たちにお任せください!

板金塗装についてはこちら